当院では「未病を治す」という東洋医学の考え方を取り入れ、歯だけでなく、お口に影響を及ぼす生活習慣にも目を向けて患者様のお口の健康をサポートしたいと考えています。
その一つに、虫歯や歯周病のリスクを下げる糖質制限があります。
糖質制限とは、食べ物の中で唯一、血糖値をあげる『糖質』に着目し、その摂取量を制限することで血糖をコントロールする食事法のことです。
糖質制限をすることで、虫歯や歯周病の予防にも一役買うことができます。
糖質制限サポート歯医者として、糖質制限と予防歯科の素晴らしさを皆さまへお伝えしていければと思っております。
虫歯・歯周病になる最大の原因は『糖質』にあります
虫歯
口内常在菌の一種である「ミュータンス菌」が糖分を分解してプラークを生み出し、プラークが作り出す酸によって歯が溶かされる
歯周病
虫歯と同じく、口内常在菌が糖分を分解してプラークを生み出し、これが歯肉の炎症を誘発し、やがては歯を支えている骨が溶かされる
これらからお分かりいただけるのは、虫歯と歯周病を引き起こす根本的な原因が『糖分』にあることではないでしょうか?
糖分を分解してプラークを生み出す「口内常在菌」は、野生動物の口の中にも住んでいます。
しかし、彼らが虫歯や歯周病にならないのは、私たちと食べているものが異なるから(つまり糖を摂取していないから)なのです。
また、摂取した糖分によって血糖値が急激に上がり、血管が傷ついたり免疫力・抵抗力が下がったりすると、虫歯や歯周病になりやすいと言われています。
実際、糖尿病を患っている人は歯周病の発症率が高いことも、研究によって明らかになっています。
虫歯や歯周病を予防するためにも、白糖や精製糖をなるべく摂らないことを心がけ、炭水化物の摂取の仕方にも注意しましょう。
一般的には、糖質を一食あたり10グラム以下に抑えるように言われていますが、普段より量を減らすだけでも効果的な予防になります。
虫歯・歯周病の予防は、食生活の改善から
食事の摂り方によって、虫歯や歯周病を予防できることをお伝えしました。
しかし、具体的にどのような食事に注意すればいいのかイメージが湧かない方も多いでしょう。
虫歯や歯周病を予防する食生活とは、例えば次のような内容です。
甘いものは極力控える
精白小麦で作られたパンや麺類、白米など、糖質の多いものをなるべく控える
インスタント食品や加工食品、保存食品、ファストフードなどをなるべく控える
植物油の摂取をなるべく控える
牛乳やヨーグルトを摂取するとお腹がゆるくなりがちな人は、代わりにバターやチーズを積極的に摂る
タンパク質(特に動物性タンパク質)を積極的に摂る
新鮮な野菜を適度に摂る
動物性食品と植物性食品の摂取比率は、7:3が理想的
タンパク質、脂質、糖質の摂取比率はカロリーベースで、4:4:2が理想的
基本的に、日々の食事は肉や魚介類、卵、チーズなどの動物性食品を中心として、葉物野菜やキノコ類、海藻類などの糖質の少ない野菜を添える程度に摂ることが理想的な食生活といえます。
食事は毎日3食しっかりと取り、噛むときは一口30回以上噛んで食べるように心がけると、より予防に効果的な食生活となるでしょう。
興味のある方は、お電話や診療日にスタッフまでお申しつけいただけましたら、患者様に合った食生活をご提案させていただきます。
ぜひお気軽にご相談ください。