さくらガーデンクリニック歯科口腔外科

歯科への受診が「脳・心疾患」「糖尿病」「認知症」等の重篤な成人病の予防につながるという報告がPRESIDENT2019/8/2(プレジデント社)に掲載されました。

　　歯周病の原因は歯周病菌と言われており、その歯肉と歯の隙間にいる歯周病菌がどうも全身を回っていろいろなところで悪さをしていることが、最近の研究でわかってきました。

動脈硬化や脳梗塞・心筋梗塞の病巣の血管には歯周病菌のDNAが見つかったり、歯周病が糖尿病を発症・進行しやすくしたり、歯周病治療で血糖値が下がったり、歯周病菌のDNAと代謝産物が脳から発見され認知症を悪化させたりしているようです。

歯肉の隙間の歯周病菌の定期的なデトックスと歯肉のメンテナンスが「脳・心疾患」「糖尿病」「認知症」の予防の切り札となりそうです。

食事の中に多く含まれるデンプンが分解されてブドウ糖として吸収されますが、そのブドウ糖の摂取量が多いと血液中のブドウ糖も多くなります。インスリンというホルモンが増えた血液中のブドウ糖を細胞の中に回収しますが、その量が多いと身体中のタンパク質にブドウ糖がくっつき、終末糖化産物（AGEs）となってしまいます。

これが「脳・心疾患」「糖尿病」「認知症」等の重篤な成人病の原因物質です。

　歯科医院での歯周病治療が血液中のブドウ糖の量を減らす働きがあるため、終末糖化産物も作られにくくなります。

　歯科医院での歯周病予防・歯周病治療を受ける習慣と、食生活の中でデンプンや砂糖などの多く含まれるものを避ける習慣と、定期的な運動習慣が長い目で見ると「脳・心疾患」「糖尿病」「認知症」になりにくくなる近道のようです。

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